遺品整理業者に出来ない事

2016/11/15

遺品 遺言書

遺品整理業者に任せておけば安心…、という訳にもいかない場合があります。
遺品整理を依頼する際には、次の事に注意しておきましょう。

無かった事にはできない…

遺品整理をしている最中に遺言状が見つかったという話をよく聞きます。
その遺言状が法律的に効力があるのかどうかは別にして、遺言状が見つかった限りは法的な対応をせざるを得ません。

もし葬儀が終わっており、しかも財産分与が終わっていた場合は大変な事になります。
そこで新しく見つかった遺言状を無かった事にして処分…は、遺品整理業者にはできません。

高額な預貯金なども同じです。
相続財産となりますので無かった事にはできません。

遺品整理業者に無かった事を強要するのは出来ませんのでご注意ください。

処分ができない…

遺品整理業者が処分できない物があります。
確認しておいてください。

仏壇や神棚などの宗教関連の品物

遺品整理業者に仏壇や神棚などを処分して欲しい…というは出来ません。
これらはお寺や神社に相談して処分してください。

針や注射器などの医療用品

これらは医療用廃棄物です。
ちょっとゴミ箱に捨てて…という訳には行きません。
処分する場合は、医療用廃棄物の手順に沿って処分してください。

ガソリンや灯油などの可燃物

石油ストーブに入っている灯油などがこれに当たります。
こちらも処分するには特別な手続きが必要になります。

家の外にある物

特に一軒家の場合です。
外のある物置や庭石などの処分に後から気付くことがあります。
遺品整理業者に「ついでに処分しておいて…」は無理な相談です。
事前に確認しておきましょう。

事前のチェックと相談

遺品整理業者に出来ないことを紹介してきましたが、業者によっては引き受けてくれるところもあります。

例えば仏壇や神棚の処分を引き受けてくれる遺品整理の業者もあれば、外の物置や庭石を処分してくれる遺品整理業者も実はあります。
しかしこれは事前に相談しておかなければ引き受けてくれません。
当日に「ついでに仏壇も…」と言われても、大きなトラックを用意していない場合もあるからです。

ですから遺品整理業者に依頼する際には、先に処分してもらえるのかどうかを確認しておく事が必要です。
遺品整理業者と便利屋さんを混同しないようにしましょう。

-遺品整理の注意点